2018年人工知能学会全国大会(第32回) OS-1 計算社会科学

計算社会科学研究会では,2018年人工知能学会全国大会(第32回)
オーガナイズドセッション「計算社会科学」
を企画いたします.

開催概要

日程:2018年6月5日(火)~ 6月8日(金)
会場:城山観光ホテル
鹿児島県鹿児島市新照院町41番1号(天文館からシャトルバスで約10分)

本セッション(OS-1 計算社会科学)は以下にて実施いたします.

招待講演(OS-1 計算社会科学 特別企画)

日時

6月7日(木) 14:50 – 15:30 (6月7日(木) 13:50 – 15:30 OS-1 [3O1-OS-1a] 計算社会科学(1)

タイトル

ビジネス価値向上に向けた人間行動センシング

講演者

佐藤信夫氏
((株)日立製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンタ)

内容

我々は人間の行動やコミュニケーションの定量計測を可能にするセンサデバイスの研究を2007年から行っている。
研究内容は、センサデバイスの開発だけでなく、行動分析からその利活用までと多岐にわたる。
本報告では、我々が今まで取り組んできた行動計測/行動分析手法、及び、ビジネスの事例から、顧客の課題をどのようして解決に導いてきたのかを実例を交えて紹介する。

関連セッション

本OSには21件の発表申込があり,OSにおける発表枠数(8件)の関係上,13件の発表は一般セッションで発表頂くこととなりました.
13件の発表はプログラム委員会によって発表セッションが割り当てられ,それらのセッションは以下の通りです.本OSと合わせて,聴講をご検討ください.

本OSおよび一般発表のほかに,計算社会科学に関係するチュートリアルも実施します.

発表申し込み・参加申し込み

Webのソーシャル化や実空間での様々な行動センシングが進行している現在,人々の自発的な情報行動やコミュニケーションなどの詳細はデジタルに記録・蓄積されるようになりました.
このような大規模社会データを情報技術によって取得・処理し,分析・モデル化して,人間行動や社会現象を定量的・理論的に理解しようとする学問が「計算社会科学」(Computational Social Science)です.
計算社会科学OSでは,大規模社会データ分析研究,社会シミュレーションによる理論的研究,バーチャルラボ(ウェブを使った大規模行動実験)による実験的研究などを使い,人間行動や社会現象を理解することを目指した研究を募集します.

キーワード

  • 大規模社会データ分析
  • 社会シミュレーション
  • バーチャルラボ
  • ソーシャルメディア分析

発表申し込み

論文投稿受付日時:2018年2月12日(月)~ 3月9日(金)午後2時3月16日(金)午後2時(〆切厳守)
受付期間中に,JSAI2018Webサイトの論文投稿募集ページよりお申し込みください.
本年は発表申し込みと原稿提出が同時となっておりますので,ご注意ください.
論文執筆要綱については,JSAI2018 Webサイトの原稿執筆案内をご覧ください.
発表希望セッションとして「OS-1:計算社会科学」を必ずご指定ください.

採択通知

2018年4月上旬を予定しています.
本セッションへの発表申込件数が発表枠数を超過した場合は,オーガナイザの判断により一般セッションでのご発表となることがございます.

大会参加申込

早期申し込み:2018年2月12日(月) – 4月24日(火)
後期申し込み:2018年4月25日(水) – 5月22日(火)
JSAI 2018の聴講参加申込ページよりお申し込みください.

オーガナイザ

  • 鳥海 不二夫(東京大学)
  • 笹原 和俊(名古屋大学)
  • 吉田 光男(豊橋技術科学大学)
  • 瀧川 裕貴(東北大学)
  • 榊 剛史(ホットリンク)
  • 高野 雅典(サイバーエージェント)

第二回計算社会科学ワークショップ

第二回計算社会科学ワークショップ

◆ワークショップ概要

日程 2018年3月6日(火),7日(水)
会場 東京大学本郷キャンパス

工学部3号館31講義室

Googleマップ

◆プログラム

論文ダウンロード(非公開希望の論文は公開されておりません)

2018/02/14 プログラムの一部を変更しました.

3月6日 著者 タイトル
10:30 平野 雄一、鳥海 不二夫、高野 雅典、和田 計也、福田 一郎 未成年女性のネットリスク分析
10:50 高野雅典, 角田孝昭 オンラインコミュニケーションにおける “いじめ経験の相談”: いじめ被害者に対するソーシャルサポート
11:10 新井健太,中井豊 オープンソース・コミュニティの活性化に寄与する2者関係の発見
11:30 窪野 哲光、日吉 のぞみ、明石大樹 転職サイト会員アンケートからのアウトカムを高めるトピック抽出 ―構造トピックモデルとグラフィカルモデルによる特徴選択―
 休憩
13:00 少林俊道、岡野のぞみ、川畑泰子、石井晃 ソーシャルメディア上の季節性のある書込の解析
13:20 小川祐樹、高史明、鳥海不二夫 Twitterユーザのパーソナリティ推定に基づく炎上現象の分析
13:40 余岳, 笹原和俊 ツイートが運ぶ個人属性の分析
14:00 杉森 真樹, 笹原 和俊, 時田 恵一郎 機械学習を用いたソーシャルボットの検出と分析:英語と日本語の比較
休憩
14:30 水野 貴之 人流ビッグデータでみる欧州のセグリゲーション
14:50 田口靖啓,笹原和俊 ヒットソングにみる日本人の道徳基盤
15:10 芦田昇、川畑泰子、石井晃 Google Trendを用いた検索の数理モデル
15:30 松井陽太郎 中井豊 Twitter上の発言とビットコイン相場 の関係についての研究
 休憩
16:10 坂田美和 小島世大 森木田一真 武藤敦子 行動履歴の定量的分析によるオフィスワーカーの活躍評価
16:30 中井 豊 クラウドファンディング内部の社会関係資本と支援行動の関係について
16:50 雨宮俊貴, 中井豊 クラウドファンディングのデータを用いた支援を誘発するインフルエンサーの実証研究
17:10 水野誠、青山秀明、藤原義久 複素ヒルベルト主成分分析のマーケティングデータへの応用:競争を考慮したカスタマージャーニーマップ
17:30 上東貴志 ジャーナル紹介

 

3月7日 著者 タイトル
10:00 渋谷遊野,田中秀幸 大規模災害時の中古車需要に関する研究
10:20 細江美欧,桑野将司,長曽我部まどか,福山敬,石井晃 災害時におけるメディア間の情報発信の比較に関する研究
10:40 瀧川裕貴、阪本拓人 国会会議録データを用いた自然災害に関する集合的認知ダイナミクスの分析
11:00 川畑泰子、味戸正徳、石井晃 2017年衆議院選挙にみるWeb上のコミュニケーションと支持率の関係における考察
11:20 吉田光男, 鳥海不二夫 ソーシャルメディア上での政党の情報発信に着目した2017衆院選の分析
13:00 川畑泰子、大西立顕 時空間情報を用いた商業集積地域の現状分析
13:20 笠原秀一,飯山将晃, 美濃導彦 ツーリズムサービスポートフォリオを用いた地域データ流通 ~ 京都における実態調査の考察 ~
13:40 小森 政嗣,大岸 敬,桑原 生弥,飯田 梨乃,箕浦 有希久,内田由紀子 非負値行列分解による農村集落「つながり」因子の抽出
14:00 大平悠季,織田澤利守 社会ネットワークを通じたミーティングと混雑を考慮した最善料金政策の進化的遂行
14:30 川畑泰子、石井晃 浮世絵の数量データによる江戸末期の人々の興味関心の社会物理学的解析
14:50 小舘俊, 木下賢吾 共引用ネットワークを用いたSleeping Beauty論文の解析
15:10 渡邊隼史 様々な単語頻度時系列に共通して観測される対数的な拡散
15:30 塩田茂雄,南川雅人,中島圭佑 SNS投稿件数推移分析のための情報拡散モデルと強相関近似解析
16:10 田口拓哉,武藤正義 様子見行動を付加した繰り返し囚人のジレンマにおけるPavlov戦略の有効性
16:30 杉原桂太 社会ネットワーク分析とアクターネットワーク理論の統合的アプローチのための計算社会科学的手法の構築に向けて
16:50 野田五十樹 網羅的社会シミュレーションの可能性

◆Call For Papers

近年,社会科学研究に新たな潮流が生まれつつあります.それが「計算社会科学」
(Computational Social Science) です.その基盤として,オンラインでの人々の自発的な
情報行動やコミュニケーションの詳細がデジタルに記録・蓄積されるようになったことが
挙げられます.また,センサー技術やIoT (Internet of Things),クラウドソーシングの発達
により,大規模で高密度な行動測定や行動実験ができるようになったことも重要です.「
計算社会科学」は,このようなソーシャルビッグデータを情報技術によって取得・処理す
るなど新たな手法を用いて,分析・モデル化・シミュレーションを行い,オンラインおよ
びオフラインの人間行動や社会現象を定量的・定性的に理解することを目的としています.

本研究会は,日本での計算社会科学の普及・発展を目指し,社会学や社会心理学,経済学
やマーケティング,情報学や情報工学,物理学やネットワーク科学などの様々な分野の研
究者により活発に情報共有・議論を行う場を提供することを目的としています.

このたび,2018年3月6,7日に東京大学において第2回計算社会科学ワークショップを開
催することとなりました.計算社会科学にご興味をお持ちの方であればどなたでもご参加
いただけます.

 

◆参加申込

聴講参加ご希望の方は,以下よりお申込み下さい.

参加申し込みフォーム

参加費:1000円(学生は500円)

懇親会費:実費

なお,当日参加も受け付けておりますが,なるべく参加申し込みへのご協力をお願いいたします.

◆発表申込

● 申込期間

2018年1月1日(日)〜 2018年1月31日(水)

登壇ご希望の方は,下記フォームよりお申し込みください.
ただし、登壇は1人1件とし、発表申し込み件数が多い場合は、採否を連絡します。

登壇申し込みフォーム

● 論文の要件

計算社会科学およびその関連分野の学術論文,事例報告またはソフトウェアのデモンストレーション.言語は日本語または英語とします.

なお,論文は非公開(来場者限りに公開)とすることも可能ですので,既発表,発表予定の論文も歓迎します.

● 論文集原稿提出期間:

2018年2月1日(木)~ 2月28日(水)

● 論文原稿:

論文はPDFファイル原稿2~8ページ(約4,000~16,000字相当)で受け付けます.

論文投稿は以下にお願いいたします

論文投稿システム


◆組織:

役割 所属 名前 専門
主査 学習院大学 遠藤 薫 社会学
鳥取大学 石井 晃 社会物理学
幹事 大阪電気通信大学 小森 政嗣 心理学
神戸大学 上東 貴志 経済学
創価大学 岡田 勇 社会情報学
東京大学 鳥海 不二夫 情報学
東北大学 瀧川 裕貴 社会学
名古屋大学 笹原 和俊 情報学
(株)ホットリンク 榊 剛史 情報学
顧問 Cornell University Michael Macy  Computational social science
東京工業大学 寺野 隆雄 社会シミュレーション
(株)日立製作所 矢野 和男 社会物理学
ブリストル大学 増田 直紀 ネットワーク科学
芝浦工業大学 中井 豊 数理社会学
PCメンバー 学習院大学 数土 直紀 社会学
関西学院大学 三浦 麻子 社会心理学
京都大学 佐藤 彰洋 情報学
群馬大学 川畑 泰子 計算社会科学
国立情報学研究所 武田 英明 情報学
国立情報学研究所 水野 貴之 経済物理学
電気通信大学 栗原 聡 情報学
東北大学 佐藤 嘉倫 社会学
東京大学 浅谷 公威 情報学
香港城市大学 小林 哲郎 社会心理学
明治大学 水野 誠 マーケティング
Recruit Institute of Technology 数原 良彦 情報学

 

◆共催

・日本学術振興会 先導的人文学・社会科学研究推進事業「リスク社会におけるメディアの発達と公共性」研究グループ

・学習院大学法学部

・神戸大学経済経営研究所

◆問合せ先:

計算社会科学事務局:

contact@css-japan.com